千日紅

日常ぼやいてます。

扇子で位牌に手紙。

上記落語の扇子の表現

私が好きな師匠さんでなく、別の方の生落語を観た。30年ぐらい通っている歯医者に行った後、風船の紐が切れたように電車のって20数年通っている皮膚科に行った。この皮膚科も気さくなご夫婦で人気がある。その代わり待ち時間は覚悟だ。19時から落語なのに間に合わない。一昨日思い付いたので券はなく、当日券を買うつもりだ。間に合いそうもないので、ちょっとどうしようか迷った。時間が半分ぐらい過ぎて駆け込む。いくつもその階は部屋があって迷い子ちゃんだ。プチパニックを起こしたのだろう。会場が同じ階なのに解らず、しゅっと着物きた黒渕眼鏡の人に場所を聞いてやっと入れた。で若手のイケメンの人がしゃべってはって、あれ、創作落語て言うのかな?寝る前に 子供に本を読んであげる話なんだけど世の中にアンテナはってないとおいてかれる。まだ羽織脱いでなかったので前ふりかな。本題はテントが高いし 

キレがいいし、きっと頭の回転の良い人だなと思った。

で、次は師匠さん。名前は数日前顔も初めてみる。

前振りは現代の色町事情から入るが、女子やからテレビの世界でしか解らないので、若干身の置場に困っていると羽織を脱いで本題。

やっぱ、長年されてるだろう上手いなーと思った。間の取り方やストーリーにグッと引き寄せられる。この年代の人がこういう話芸なら10年後にはどうなるだろう、20年後は、30年後は、40年後はどんな味になるだろうと年齢を重ねた味や深み間合い聴いてみたいな。 落語には90代のレジェント師匠さんがいてるらしい。若いワインと何十年も寝かせたワインみたいな感じかな。この師匠さんここまでくるのに相当苦労と言うか、人生経験されたのに違いない。

古来の伝統を守る落語の方のプライドを観た。

物は着物きた人と扇子だけなのに、ないものが見えるのよ。不思議だねー。

いとさんと言う彼女。

お化けになった小糸さんが三味線引いたんやけど途中やめした。落ちは線香が途中でキレちゃったから。線香と煙だけがぽわーと見えたようだった。

素晴らしいアメージング。

なんと言う話芸。

途中、大粒の涙が2つツツツーと流れた。

泣いてるの人に見られんの恥ずかしかったので一番後ろだっから、帰りも出るのも早かった。さっき出口で黒渕眼鏡着物きた方が、ありがとう御座いましたと振り返って挨拶してくれた。実は最初に道を聴いた眼鏡の方今、感動して私を泣かせた師匠さんであったのだ。

あらー。失礼しました。

 

上方落語も良いもんだな。途中から入ったけれど

だいだいだい満足でした。

 

帰りのエレベーターの中でこきれいなおばちゃんが、貴女遅れてきはったわねーと言われたので、でも行って良かった感動しましたと言った。ほんまに。

で、降りると分かれるんやけど、その人と知り合いの人が、あの子どこそこの大学やで、私が教えている中に居てたもんと聴こえた。

 

歯医者で歯を抜いていて、麻酔追加して、遠くの皮膚科に逃亡して、鏡をみると歯が真っ赤になってて唾も真っ赤で 、ふらついてたし。

落語にたどり着いて、終わって洗面所でうがいをすると色はついてなかった。

急がしい日であった。

 

この落語の話で思ったこと、dai好きな人がお化けでも、会いに来て嬉しかったやろなー。

三味線が途切れて 線香の火が途中でたちぎれる。

 

せつないなー。

お客さんはほとんど年を重ねた方ばかりだ後伴侶を失った方もおられましょう。

 

夢の中でも会いに来て欲しいて思うことあるんとちゃうかな。。。。。

 

そうするとますます最後の下げ、上手いなー、アメージングやったなーと思い出している。

 

落語ワールドにどっぷり入らさせていただいた。